近江歴史回廊倶楽部

湖南・湖西の歴史文化施設

近江神宮時計博物館


 6月10日「時の記念日」は、天智天皇の10年(671)4月25日、天智天皇により近江大津京に「始めて候時を打ち、鐘鼓を動かす。始めて漏刻を動す。」と、日本書紀に記録された日を太陽暦に換算し、大正9年制定されたものである。
後世「天皇の近江の宮に造り置きし時のまにまに御代も絶えせず」(日本紀竟宴和歌・天慶六年(943)続群書類従十五輯上)と称えられる如く、わが国時計の歴史上特筆される御事績である。

 近江神宮時計博物館は、時間刻制度発祥の地である滋賀県大津市、天智天皇を御祭神とする、近江神宮の境内に昭和38年開館.昭和43年には博物館相当施設に指定されている。館内には、和時計を始め二千点を超える時計が収納、七百点が常設展示されている。

 時計博物館前には、近江朝より平安時代末期まで使用された「漏刻台(水時計)」が復元されている。この漏刻台は昭和39年、スイス・オメガ社より寄贈されたもので、時のスイス大使の御参加のもと除幕式が執り行われた。
台座には「天智天皇漏刻ご創製の徳をたたえ 日本スイス修交百周年を記念して日本国民のために之を贈る。昭和三十九年二月五日」と記されている。

 また、スイス・シイベルヘグナー社寄進になる4千年前、中国において用いられていた「古代火時計」、最高精度を誇る「日時計」などが設置されている。

 機械時計は、安土桃山時代にフランシスコ・ザビエルにより献上品としてもたらされたとされ、これを元にわが国において製作が始められ、江戸時代初期には、わが国の独自の時計を造りあげていた。

わが国の時計は『和時計』と呼ばれ、独特の機構と特異な形状を発展させ、世界に類をみない天体時計や、万年時計という、巧妙な技術と豊かな想像力を組み合わせた優れた時計を作り出している。

博物館内には、「尺時計」「香時計」「櫓時計」をはじめ貴重な和時計また、完全な形で現存する天文観測用の天文和時計である「垂揺球儀」などが展示されている。
 なお、近江神宮では6月10日「時の記念日」には時の祖神の御偉業を偲ぶ「漏刻祭」が盛大に営まれている。

さらに詳しくは次の当神宮のホームページをご覧ください。
http://oumijingu.org/


(近江神宮 権禰宜)

       

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