近江歴史回廊倶楽部

湖南・湖西の歴史文化施設


大津市歴史博物館



大津市は、琵琶湖と美しい山々に囲まれた風光の地にあり、その自然の恵みを受けて早くから歴史と文化が育まれてきました。琵琶湖畔に人々が住み着いたのはおよそ8000年前(縄文時代早期)からで、瀬田川沿いや滋賀里には代表的な縄文時代の遺跡が残っています。

この滋賀里のすぐ南に位置する錦織を中心とする地域には、667年に天智天皇によって飛鳥から遷都された近江大津宮がありました。さらに都が平安京に遷都ってからは、都の近郊の町として、都と北陸道・東山道・東海道を結ぶ交通の要衝として、政治・経済・文化のあらゆる面で大きな影響を受けています。

大津市歴史博物館は、こうした大津の歴史と文化を美術工芸・考古・民俗・歴史の各分野から紹介することを目的として、平成2年(1990)10月28日に開館しました。

 



それでは、展覧会を含めた本館の普及活動について紹介します。

まず常設展示ですが、テーマ展示(地域展示)と歴史年表展示の二つにわかれています。南北に細長く、山と湖にはさまれているという地理的特徴のため、大津では地域ごとに色濃い特色があります。

テーマ展示は、市域を「諸浦の親郷(おやごう) 堅田」「比叡とその山麓」「大津百町」「膳所六万石」「大津京と近江国府」の五つのコーナーにわけ、それぞれの地域の視点から歴史と文化を紹介しようとするものです。特に各コーナーには町並み模型を設置して、ひと目で町並みや当時の人々の生活がわかるようにしています。

歴史年表展示は、時代ごとに大津の特色や変遷の様子を理解できるようにしており、本館ではテーマ展示を歴史の横糸、歴史年表展示を縦糸として、大津の歴史と文化をより一層理解しやすいように工夫しています。また、常設展示室一階中央には、来館者人気のある「近江八景」コーナーを新設しました。

 ミニ企画展は、常設展示室内にコーナーを設け一年に7〜8回、テーマを設定して展示を行っています。学芸員の調査・研究の成果を、できるだけ早く、かつきめ細かく発表できるように平成11年から始めたものです。また、本館では、開館以来、調査等を通じてさまざまな資料の収集に努めてきましたが、なかには企画展や常設展示では、紹介できなかった貴重な資料も多数あり、ミニ企画展ではそうした資料も積極的に活用しています。

 企画展は、大津の歴史・文化に関するテーマを取り上げて開催しています。平成16年度には、昭和30〜40年代の高度経済成長期に訪れたレジャーブームと当時の観光地として脚光を浴びた大津の横顔にスポットをあてた「家族旅行のキロク・キオク」、比叡山回峰行の聖地D川の歴史の一端を紹介した「回峰行と聖地D川」、大津市瀬田に残る近江国府跡と県下の官衙遺跡の発掘成果を展示した「近江の国府と郡衙」の3本を開催しました。

 土曜講座では、本館の学芸員が講師を務めるほか、より幅広い研究成果を求めて外来講師を招致するなど、大津の歴史・文化の知識の普及に努めています。

また、親子で体験的に歴史や文化に触れてもらうことを目的とした親子歴史講座、市内外の史跡や寺社を見学・拝観するふるさと大津歴史教室、市内の大学の学生と共同で開催する小学生対象の昔のおもちゃ作りワークショップを開催しており、平成16年度には、土曜講座を26回、親子歴史講座を4回、ふるさと大津歴史教室を3回、夏休みにワークショップを12回実施しました。

 この他、博物館のエントランスホールでは、大津の祭や伝説をビデオで紹介するコーナーや、市内の史跡・寺社の位置を案内する歴史ガイド、小学生の向けのクイズを出題する歴史クイズなどの映像機器を設置するなどして、わかりやすい、親しみやすい博物館を目指しています。


さらに詳しくは次のホームページをご覧ください。
http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/


(大津市歴史博物館学芸員 )



       

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