近江歴史回廊倶楽部

湖北の歴史文化施設

高月観音の里歴史民俗資料館
『観音の里・高月』

 畿内と北陸・東海を結ぶ交通の要衝にあたる湖北地方・長浜市高月町は、文化財の宝庫として知られ、渡岸寺観音堂にある国宝十一面観音菩薩(向源寺所有)をはじめ特に観音像が多いことから、
『観音の里』と呼ばれています。

 渡岸寺観音堂の東隣に建つ高月観音の里歴史民俗資料館は、地域文化財の総合資料センターとして昭和59年に開館しました。資料館では、歴史的遺産の調査研究と保存をはかり、また展示をはじめとする様々な教育普及活動を通して、優れた文化財や郷土の歴史等に親しむ機会の拡大を図っています。
 常設展示は、「観音さまとは」「高月町の歴史と民俗」「郷土の先覚者」の三テーマのもと、それぞれ小テーマを通じ、観音菩薩と湖北地方の歴史・民俗・文化財を多角的にみつめて紹介し、年間に1・2回、地域に根付いたテーマの企画展を開催しています。

展示案内
1階展示室「観音さまとは」
 数多くのほとけさまの中で、古今を通じて最も大衆に親しまれ、またさまざまな姿に造像され続けてきたほとけが観音菩薩です。
 ここでは、「観音さま」を通して、仏教の思想と美術に親しむ手がかりとしていただきたいと考えます。
▽観音菩薩の典拠
 観音を説くさまざまな経典
▽変化観音 さまざまな姿をした観音菩薩
▽十一面観音について 頭上面の配置とその意味
▽向源寺国宝十一面観音像について その形相・技法・表現
▽観音像の伝来 インドからわが国への観音の旅
▽観音信仰の歴史 信仰形態の歴史的変遷
▽造像の変遷 各時代における代表的な観音像

2階展示室「高月の歴史と民俗」
 古代から開かれていた湖北地方。その歴史・民俗を
通して「観音の里・高月」あゆみや宗教的文化的特質を
みつめます。
▽古代の高月
 仏教伝来以前の文化(畿内・東海・北陸とのつながり)
▽己高山仏教
2階展示室「高月の歴史と民俗」 奈良仏教と北陸白山十一面観音信仰・天台文化との習合
 己高山仏教文化圏
▽高月町の観音
 信仰の歴史を振り返って
▽オコナイ
 厳冬期におこなわれる伝統行事
▽太鼓踊り
▽昔のくらし
 農具・民具と鍛冶工房の再現

2階特別展示室「郷土の先覚者」
▽雨森芳洲
 江戸中期の儒学者。対馬藩に仕え、日朝外交に貢献
▽西野恵荘
 江戸末期、村を水害から救う西野水道の掘り抜きに尽力
▽山岡孫吉
 ヤンマーディーゼル創始者

教育普及活動

 教育普及活動としては、町教委の生涯学習講座等をはじめ、ボランティアの導入と並行し、館独自事業および雨森芳洲庵との連携による各種講座・研修会の開催を進めています。
 学校教育との関わりでは、館および民俗資料体験学習室への受け入れや教室へ出向いての出張講義等を通じて、地域の歴史・文化を様々なかたちで教育普及し、積極的に児童生徒の「郷土の歴史と文化財」学習を支援しています。
 また、より広く情報を発信するために、平成10年度より学芸員手づくりによるインターネット・ホームページを開設しました。館の紹介のほか、文化財情報・国際理解学習の参考ページなどとして、好評をいただいています。

主な展示品
重文・雨森芳洲関係資料(江戸時代) 重美・子持勾玉(古墳時代)
県指定・木造神像四躯(平安〜鎌倉) 県指定・日吉神社文書(室町〜明治)
町指定・木造馬頭観音立像(平安)  町指定・大般若経(鎌倉〜南北朝)
木造阿弥陀如来坐像(平安)     木造日吉山王二十一社本地仏(室町)
紺紙金字法華経(江戸時代)     己高山松尾寺縁起(室町時代)
江州伊香西国三十三所版木(江戸)  朱塗り椀「四季耕作図」 二十膳(江戸)
己高オコナイ指頭状(江戸〜昭和)  高月町内各集落オコナイ資料、など

 本館では、今後も資料の充実を図るべく地元に密着した活動を続け、長浜市高月町はもちろんのこと、湖北地方の歴史・文化財の情報発信にもつとめ、よりいっそう親しまれ愛される資料館を目指していきたいと考えています。

高月観音の里歴史民俗資料館のご案内

詳しくは次のホームページをご覧ください。
http://www.lbm.go.jp/kenhaku/shoukai/70.html


(観音の里歴史民俗資料館学芸員)

       

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