近江歴史回廊倶楽部

歴史散策・随想


  朝鮮人街道ウォーク
     第2回 能登川〜近江八幡


 JR能登川駅前よりスタートしました。
 駅周辺の朝鮮人街道は輻輳していて細い道を右に左に曲がりながら、JR踏切を渡り県道2号線に出て南下すること500mを左折し、朝鮮人街道に入り、繖山麓を南西に進む。

途中「伊庭御殿」跡に立ち寄る。徳川家康、秀忠将軍が休憩の為に建てたもので、近江の国では他に柏原・永原・水口にも設けられた。

関が原天下分け目の戦で西軍に勝利した家康がこの道を通って上洛を果たしたため、天下を征服した勝利の道で縁起が良い道として利用された。これが後に朝鮮人街道として指定された。

                        繖峰三神社

元の道に戻り伊庭の「神輿の坂下し」で有名な「望湖神社」、「繖峰三(さんぽうさん)神社」の社碑と大鳥居、常夜灯を見る。

山頂の佐々木氏の居城・観音寺城郭跡や西国三十二番札所観音正寺の説明を交えながら北須田町から南須田町に入る。
左手に立派な山門がある。この門は安土山總見寺の裏門を移築して表門とした「超光寺」である。

町内を離れて少し行くと市民の憩いの場「やわらぎの郷公園」、文政5年總見寺の領内であった当村に住民の安堵を祈念して大乗妙典を一宗一石に書いてまつられた塔「法華塔」が立つ。

塔を左に見て安土山と繖山の北腰越を越える。峠を降りた所に信号があり右に渡って安土城跡の石標を見る。

今回はよらないが、繖山山麓の安土文芸の郷、安土城考古博物館、信長の館などの説明をし、他日安土に足を運んで下さるよう申し上げる。

安土城跡の大手門跡を見ながら山裾を回る。安土山に登れば、天主閣跡から下山途中に總見寺跡があり、三重の塔、山門を見て、遠くに琵琶湖を望み、足元に中の湖の水郷が見える眺望のすばらしい事を解説する。

左に折れて百々橋を渡り道なりに進むと「新宮神社」を見て、県道を渡り再び朝鮮人街道を行くとすぐ左側、東家の前となる。

東家は由緒のある家柄で奈良時代に後の元明天皇が皇女の時、桑実寺へ代参に行かれた際東家に宿泊されたとの事で、現在も東家当主(44代目)が祭礼に神事を司る役目をされているとの事。

ご当主東康彦様より直接教えて頂く。さて東家を後に日本で初めて神学校を開設されたという「セミナリヨ跡」を見学、街道を右に左に曲がりながら(これも朝鮮人街道の特徴といわれている)、JR安土駅前に出る。

 常楽寺町を南へ過ぎたあたりで、淨厳院の参道入り口と本道の大屋根が見える。
浄土宗「淨厳院」は信長が栗東の寺から僧侶を引き抜き、本堂は近江八幡から、本尊は湖東町から調達し、佐々木氏菩提寺の慈恩寺跡に建立させたものである。

安土宗論で浄土宗の僧「玉念」「貞安」が教義上の相違点をめぐる論争で、法華宗を論破したことで有名である。

香庄町を過ぎ、ここで安土から近江八幡に入り、長田大町で道が突き当たる。
右へ折れ、左へとまがって西庄に入る。静かな町並みを通り抜け、再度右に左に蛇行して黒橋に入る。

江戸時代末まで湊があり、八風街道を通り蒲生野の産物が出荷されていた。
今は普通の川の流れがあるだけだが、橋の袂に石碑があり文明・応仁の乱で、伊庭氏と九里氏が守護職佐々木六角氏と争った黒橋古戦場とある。

県道2号線を渡ると音羽に入る。昔の道標「すぐ長命寺みち是より一里半と十丁」「くわんおん寺道是より二里」 と伊勢神宮の常夜灯が立っている。

この2基は北方500m先から新道建設により移動されたもの。長命寺、観音寺とも西国三十三所札所のお寺で近江の最後の札所である。

昔ながらの面影が見え隠れする街並み縄手町を北へ丁字路で左折、この先右手は城下町の家並みで北への道がまっすぐ通っている。

仲屋町で右折、広い道になる。閑散ながら商店もあり造り酒屋もあって昔の繁栄が偲ばれる。京街道と呼ばれる道に入る。

角にもりしま牛肉店があって細い道となるが直進、広い道角の今日のウオーク目的地、近江八幡歴史民族資料館前に無事ゴールした。資料館本館に隣接して、近江商人屋敷がある。

屋敷の表通りは国の重要伝統的建造物保存地区に選定されていて、土蔵が並び大店の見越しの松が昔の風情として見えるところである。その先に八幡掘があり琵琶湖と直結、産物の集散場であった。

 今日は10時20分能登川駅を出発、約12キロを踏破15時30分着でした。
寄り道や説明をしたいところが沢山ありましたが先の予定があり、簡略に来ましたので、再度の来訪をお願いしました。


                                                (嶋口)


  

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