近江歴史回廊倶楽部

歴史散策・随想


 
 近江の名木・巨木を訪ねて:湖西〔1〕


毎年、節分を過ぎた寒い時期、自然観察の一環で早春の花の前座として座禅草を観察に、また長年スキーと併せて楽しみであった冬季限定の箱館ソバを味わうために、最近では日本酒の勉強を兼ねた酒蔵見学を行っており、その報告をします。

 まずはマキノ町海津のケヤキ、遠くに竹生島を望み桜で有名な海津大崎が目の前の海津浜に面した酒蔵の駐車場の奥に扇形の樹形の美しい木が一本。樹齢が300年以上で古くは海上交通の目印にもなっていたとの事。

ケヤキとしては決して大きいものではなく、また近くに余りにも有名な清水のエドヒガンや海津大崎の桜並木などがあることから隠れた存在ではあるが、歴史を感じさせる米蔵や昔の写真を見て、ケヤキの語源の"尊く秀でたけやけき木"を実感した次第、なお見学と併せて試飲した酒も美味しいものであったことは言うまでもありません。

 次は今津町弘川の阿志都弥神社、推古天皇の時代に近江脚身臣が崇敬した歴史のある神社である。

公園側から入って参道の右手にヤマザクラの巨木が2本、支柱で支えられて痛々しい限りであるが神木の雰囲気は充分、更に進み自衛隊駐屯地前の道路に面した鳥居の横にシイの巨木 (右図) が鎮座、県内でも最大級の大きさであり樹齢が千年以上とのことであるが数多の歴史を乗り越えてきた神木の名に恥じない風格には感動するばかりである。
スダジイと思っていたがコジイ(ツブラジイ)とのこと、次回には確認したいもの。

 さて草津への帰路、安曇川町上小川の藤樹神社には樹齢400年以上のタブの巨木 (左図) 、その根元には庚申供養塔がある。
タブはクスノキ科でダモとも呼ばれ、その名は霊(タマ)に由来の霊木でもあることから、神社に多いことにも納得した次第。

 最後に志賀町木戸の国道161号線から少し入ったところにある樹下神社に立ち寄った。
住宅街に近接した神社の境内にはヤマザクラやモミ、イチョウにタブと巨木たちが目白押しに見られることから、時間のないときなどにはこの神社だけを訪れるのもいいものである。

 今回は安曇川町上古賀の樹齢六百年以上の一本スギが諸般の事情で見られず心残りであったものの、多くの歴史と自然が豊富な湖西は花の種類も日本海側気候に近いためか湖南とは異なることから、いろんな酒蔵見学も併せてまた訪ねるつもりです

(木村)




  

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