近江歴史回廊倶楽部

行事の詳細


  近江の仏教文化の歩み

     


平成26年5月20日。 明日都浜大津にて歴史講演会を開催する。
参加者 64名(公募一般参加者33名 倶楽部会員31名)

講演会のテーマとして取り上げた「今なぜ近江の仏教文化なのか」の主旨として、次の3項目があります。

その1.近江が全国有数の文化財大国である事を改めて認識し内外に発信する事

その2.新生美術館発足を機に「滋賀の美」をコンセプトとした総合的な発信の中で「千年の美=神と仏の美」は歴史に裏打ちされ豊かな自然の中で、人々に育まれた根底を担う美として認識する事

その3.倶楽部では2017年に「近江大津宮遷都一350年」を迎えるに当たり、我が国歴史の中での、近江の位置づけを再認識する取組を進めてきましたが、歴史の流れの背景には仏教文化の理解が重要ポイントと痛感し、仏教文化の歩みに理解を深めると同時に今までの知識を整理し体系づける事

また上述の主旨については我々倶楽部員と同様に広く一般の方々に衆知される課題と思い「公開講演会」で実施致しました。

さらに専門の講師として、県文化財保護課主幹 北村圭弘氏に「近江の古代地方寺院」、並びに県文化財保護課主査 古川史隆氏には「近江の仏教文化について」と題し講演をお願い致しました。


今回の講演会は倶楽部として一般の皆様をお招きする公開講座は初めての事で、その参加人員が確保できるか危惧しておりましたが、県主催のメール配信システム「オータン」による案内のおかげで、当初予定人数の倍近い64名の参加を得て、成功裡に実施する事が出来ました。

               講演会の様子
        
講演会は、第一部北村主幹の「近江の古代地方寺院」については少し難解でありましたが、我国仏教の創生期における律令国家から国家仏教の背景を考古学的な白鳳瓦の発掘から渡来系氏族を中心とした仏教文化の伝播を解り易く解説頂き好評でした。
又この時代の仏教は国家鎮護の目的ですすめられた事を再認識したとの意見もありました。

第二部古川主査の「近江の仏教文化について」 南都と天台宗を中心に仏教の変遷と伝播、密教、山岳信仰、神仏習合本地仏、空海最澄、修験道、仏像美術、等、何れを取っても難解なテーマでありますが、一番知識を整理したい処でもあります。

意見では幅広い難解なテーマを解り易く解説頂き大筋が良く理解できたとの評価もあり、又もう少し掘り下げた解説も欲しかった等、様々です。

アンケートでは講演会全般については、概ね“良かった、大いに参考になった”様です。その証としてアンケートの“最後の問いとして続編を希望するか…”については、八割の方々が“希望”と返ってまいりました。

私共も、両講師のご了解を得て講演会のポイントとして、要点を質問形式で配布し、この幅広いテーマの中で少しでも掘り下げられるようにと考慮致しました。ポイントは、進行が不慣れで効果は半減でしたが好評でした。

今回の講演会ではまだまだ奥の深いテーマで概要の一部を知った程度と思われます。
私達の稚拙な理解力ではなお一層の研鑽努力しなければと実感致しました。

                                                     (金沢)



      

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