近江歴史回廊倶楽部

行事の詳細


  中井先生と歩く近江の城郭
     〜弥高寺跡・上平寺館跡〜



平成25年11月14日(木) 弥高寺跡・上平寺館跡を訪ねる。

気になっていた昨夜からの雨が、すっかり上がり朝から良い天気になった。
 悉知院(しっちいん)の駐車場に集合して、中井先生の先導で弥高寺跡へ出発した。

最初は急な坂道で体力的に心配したが、尾根に入るとゆるやかになり、一安心。それでも年齢、脚力、歩く早さの違いにより長い列になったので、途中2〜3回休憩をとりながら林道終点の駐車場に到着、少し山道を登ると、着いたのが大門跡である。

中井先生の説明によると、大門前には、大きな空掘があり、また、大門跡は城の枡形虎口になって、横矢を掛けることができる。大門跡をぬけると、坊跡がいくつも段々状に連なり、最上段には本堂跡がある。

その前には、建物跡や広場があり、全体が土塁で囲まれている。この土塁の上から下界を見ると、遠くまで広い範囲が見渡され気分爽快だ。なお、登山道から寺院跡にいたるまで草を刈り取り手入れがされていた。地元の方々の作業で、文化財を護る気持ちが伝わり、頭が下がる思いである。
 つぎに坊跡から少し谷に降り入定窟を見学、清水の側の山陰にある入口の扉に鍵がかかっており、中の拝観は出来なかったが、弥高寺の僧の修行が偲ばれ、厳かな気持ちになった。
 

                         弥高寺堀切
本堂跡横から、さらに山を登り、大堀切を見学した。普通の山城跡にも無いほどの大きな堀切であり、また、小さい堀切もあり大小あわせて幾重にもなっており厳重に防御されている。

寺院跡といっても、京極氏が城のように用いたので、大門や大堀切など城郭と同じような遺構が随所に見られる。
 そして、下山は登りと違い楽な気分で悉知院まで下り、それぞれ分乗して上平寺館跡へ移動した。 

 上平寺館跡では、案内板の前で史跡全体の概要説明があり、京極氏館の手前側に家臣の屋敷が配置されている。

京極氏館跡には立派な京風庭園があり、埋もれることなく残っているのは非常に珍しく、この庭園は二ヶ所の池を配し、今は木が茂って見えないが外部を借景にしているとのこと。

権威と格式を示す儀式等にも舞台装置として使われていたようであった。また、京極家の墓地で高清の墓があったところに案内していただき、説明では、今は代々の城主の墓が徳源院にまつられているので、高清の墓はそこにあり、家族の墓だけが残っているとのことであった。


                        弥高寺跡にて
 今回の例会は、山上の寺跡の登山であったが、落伍者もなく無事予定どおり山岳寺院跡と館跡を見学できて参加者一同満足であった。
 


                                                    (有馬)


      

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