近江歴史回廊倶楽部

行事の詳細


  なぜ近江大津宮遷都が行われたか


 近江大津宮遷都1350年を数年後に控え、"もっと大津宮を知ろう"と平成23年8月18日、大津市ふれあいプラザに於いて勉強会が開かれた。

テーマは大きく"なぜ近江大津宮遷都が行われたか"。「語りつくされたテーマですが、少しでも大津宮遷都に理解を深め大筋の流れを認識出来れば幸いと思います」と開催の趣旨説明があった。

          
                      吉水氏の基調講演

(1)基調講演  
「近江大津宮研究の現状と課題」と題して大津歴史博物館副館長 吉水氏よりわかりやすく話して頂いた。
大津宮の所在・構造・京域の設定等 現状と課題についての考古学的アプローチ、並びに遷都の理由、大津宮の歴史的評価と多岐にわたる興味深い内容であった。

(2) 会員研究発表
 1)「天智天皇の陵墓はなぜ山科にあるのか」 
  天智が歴代天皇の内でも大きな存在で、まさにその陵墓は、道教による先帝、北斗七星の位置に当たることが説かれた。

 2)「大化改新について」  
近江遷都は「大化の改新の断行による歪みを是正するためだ」、また「アスカの蘇我血統と天智息長血統の争いだ」という観点から発表した。

 3) 「三韓情勢(朝鮮半島)・中国と大和政権との関係史」 
「やはり一般に言われるように朝鮮半島からの脅威によるものだ」という観点からの発表であった。
 
(3)質疑応答
 和気藹々の雰囲気の内に質疑応答も活発で参加者からも好評であった。

(4)まとめ
・「近江大津宮 勉強会」も緒に就いたばかりで、まだまだ勉強不足を実感する会であった。

・テーマについての言及は時間と我々の能力不足で、勉強会の一定の結論らしきところまで至らず、且つ次の課題についての討議・纏めにならなかった。

・勉強会を通じて、近江国が我国の歴史に如何に多くの重要な役割を担ってきたかを認識する事により、この近江の風土と歴史に誇りを感じ郷土意識の高揚に繋げていきたい。

・ 今後多年度に亘る「近江大津宮関連」の勉強会・例会で培われる成果を集大成し、外部にも発信できる資料としてまとめ、保存していくことを検討している。

以上 勉強会は数々の問題点、課題を残しましたが、後に繋いで継続していくことが重要であると痛感した。   

                                                     (金澤)


      

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