近江歴史回廊倶楽部

行事の詳細


 若狭(小浜)の古社寺を訪ねて


10月6日, 39人参加.
守山駅と堅田駅に集合し、貸し切りバスで福井県小浜市に向かう県外ツァーである。

湖西を北上し、高島市から九里半越えを通り寒風峠を越え、熊川宿で小休憩、上中を抜けて小浜市に着く。

始めに羽賀寺、716年行基の開創と伝えられ、女帝元正天皇の姿を写したという十一面観音は衣の鮮やかな赤色もよく残っていて、美しいお姿に感動する。

昼食はフィッシャーマンズワーフで各自自由にとる。
午後は妙楽寺、719年行基開創、797年弘法大師再興と伝えられ、若狭最古の建造物の寄棟造り桧皮葺本堂に安置されている木造千手観音は副手の広がりが素晴しい。

若狭神宮寺では小浜市教育委員会の下仲さんから若狭社寺建造物と歴史的位置付けについて講義を聞く。


神宮寺(右図)は、717年開創、古代の神仏混淆寺院であり、現在も本堂に神と仏が並び祀られている。また、奈良・東大寺の二月堂への「お水送り」は神宮寺の神事であり、境内の若狭井から汲まれた閼伽水が鵜の瀬から奈良へ送られるのである。


遠.川の鵜の瀬に行く。3月2日のお水送りの時は寺から2Km上流の鵜の瀬まで松明行列が切れ目なく続くそうである。


最後に明通寺(左図)、806年坂上田村麻呂の創建、国宝三重塔・本堂は立派ではあるが優しい感じを受ける。重要文化財の薬師如来・深沙大将立像など見ごたえのある仏像も多い。樹齢五百年というカヤの木もある。



これらの寺はいずれも神体山とされてきた多田ヶ岳山麓に神体山を遥拝できる適地を選び、山を聖地とした神仏習合の山林寺院として創建されたとみられる。

近代になり、神仏分離令の影響も.すくなからず受けたが、廃仏毀釈の流れに乗ることなく、近隣の在郷住民に祀られて守り伝えられてきた。明治以前の日本の信仰を見ることが出来る貴重な土地といえよう。

小浜は「海のある奈良」と称されているが納得できる称号ではないかと感じた一日であった。帰りは来た道を戻り、道の駅安曇川で小休息を取り、堅田、守山と帰着した。



                                                     (中田)





      

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