近江歴史回廊倶楽部

行事の詳細


 回廊大学講座聴講と湖北の史跡探訪
 


平成20年度第一回例会は、米原市の県立文化産業会館で、講師に京都橘大学学長の田端泰子女史を迎え、「戦国時代を生きた女性たち」の講座で始まった。

参加者は17名。「近江歴史回廊大学・近江戦国の道クラス」の学生さんたちと机を並べて90分間。山内一豊の妻・千代と、北の政所・おねにみる所謂、内助の功、夫が合戦に明け暮れる日々、夫に代わって留守を守り、内を固め、外の状況を的確に判断し、夫を支える行動をとった。

その一例示として、千代にみる「馬揃え」に馬を購入した話は有名であるが、夫の一大事に名を挙げ、かつ信長の見参をうけた。一方で、天下の信長、もし家来の中で東国一の名馬を買うものがいなければ、まことに不甲斐なく、大恥であったろう。

信長時代、おねの妻としての役割についても触れられた。木下藤吉郎は、長浜城主となっていたが信長の下知に従い、各地を転戦、おねは留守を守っていた。丁度その頃、信長は幻の安土城を建築中であった。おねは、夫に代わって、長浜より信長のもとへ、豪勢で沢山な土産を持って、挨拶に行っている。信長からの直々の礼状からも、おねの功が伺われる。

昼食後、JR米原駅東口、旧中仙道山の手の名勝庭園のある「青岸寺」を探訪した。
庭園の見どころは、

@石組みが多い
A水を現すのに苔が用いられている
B園内に回遊式の園路が巡っている
C和洋折衷の寄せ灯籠
D降り井戸形式の蹲(つくばい)等が珍しいとのこと。

ひと通り説明を聞いた後、堂守さんとの質疑では、和洋折衷の寄せ灯籠にみんなの関心が高く、六体の地蔵が彫られ、棹が十字架のような形に見えるので、隠れ、キリシタンのではと言われている灯籠を、みんなカメラに納めていた。

上品で美人の堂守さんに玄関で丁重な見送りをうけ、青岸寺をあとにした。

一行は、旧中仙道鳥居本街道をバスの車中から見学、次の訪問地彦根市里根町にある天寧寺に向かった。天寧寺は、「亡き人に会える」と広く知られているが、興味を持ったのは、この寺が建立された事由にあった。

井伊直中公の代、文政2年(1819)男子禁制の欅御殿で、大椿事が起きた。奥勤めの腰元が身籠ったらしいとの風評が出て、直公の耳に入り、相手の名を詰問したが、口を割らないので、不義の咎でお手打ちにした。

後になって相手が長男だと判り、腰元と腹の子(初孫)を葬ったことに心を痛め、五百羅漢を彫らせ、仏殿を建立して安置されたという。

広い羅漢堂内には、本尊釈迦如来ほか、五百羅漢など併せて527体が安置されていて、昼でも薄暗く、幽玄の極みである。天寧寺前にて、記念写真を撮って彦根駅東口まで歩いて、同所で散会した.


 (保積)






      

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