近江歴史回廊倶楽部

行事の詳細

例会  近江上平寺 戦国浪漫のゆうべ
 


    

10月8日10時過ぎ、倶楽部員一同(44名)は、強雨の中、米原市春照町の伊吹山文化資料館へ入館しました。
 資料館には、伊吹山に関連する自然、歴史、民俗などの資料と、山麓に暮らした人々が必要に応じて生み出した生活用品、伊吹山地の恵みを生活の糧にするために使われてきた生活用具などが展示され、ベテランガイドさんから丁寧な説明をうけ楽しく観覧させていただきました。

引き続き一同は、近くの太平観音堂を訪ね、円空作の十一面観音像を拝観させていただきましたが、何とも言えない心安まる観音像に出会えて本当に感動し、今でも残像が頭をよぎります。

「近江上平寺戦国浪漫のゆうべ」は、14時から同市上平寺の山中にある京極氏館跡の現地で開催を予定されていましたが、降雨が止まず、同場所での開催が困難となり、残念ながら、急遽、同市春照町にある伊吹薬草の里文化センター(ジョイいぶき)の大ホールに会場を移し開催されました。

第一部の講演では、14時から1時間30分にわたり大阪市立大学助教授仁木宏氏から「よみがえる戦国城下町」―上平寺・小谷・長浜・佐和山・彦根へーと題して、上平寺(京極氏)の城下町の意義を究明していくため、立地(山中、琵琶湖岸)、規模(面積)、領主の城館、家臣団屋敷、町屋(商人、職人)の各視点から約百年にわたって築かれた上平寺(京極氏)はじめ小谷城(浅井氏)・長浜城(羽柴氏)・佐和山城(石田氏)・彦根城(井伊氏)の状況に当てはめ、戦国城下町のかたち(空間構造)の変化を探ってみられた結果、武将は、寺院勢力や自由な市町(商人)を支配下に置き、城を中心とする城下町の整備が図られてきたとのことでした。

まとめ
城下町の整備は、天下統一へ向う日本史の大きな流れであり、上平寺が「城下町」の歴史の出発点であったと同時に、湖北、湖東(坂田・浅井・犬上郡)のなかの上平寺は、中核的役割を担っていた、など、同地の歴史的意義を学習させていただきました。

次は、京極氏館跡発掘調査結果については、米原市教育委員会担当者から、今後、守護館に匹敵する建物遺構が検出される可能性が高まったこと、また、竿秤(さおばかり)の錘(おもり)が出土したとの報告があり、全国的に珍しい出土品を観覧させていただきました。

第二部の、「戦国浪漫のゆうべ」では、マリンバ・コンサートや剣舞・詩舞「戦国武将物語」と同市杉沢町の有志による「勝居炎太鼓」などが披露され楽しませて頂きました。

最後となりましたが、「近江上平寺戦国浪漫のゆうべ」は、同市上平寺区民が、町ずくりの一環として、「ふるさとの歴史を知り、訪れていただいた方々との交流を図り、もって次世代を担う子ども達に誇るべきふるさとを伝承して行くことを目的に」全区民が一体となり手作りにより、開催されていることも併せてご報告させていただきます。

(安井)




      

無断転載を禁じます Copyright(C) 2005 Oumi Rekishi Kairou Club. All Rights Reserved.