近江歴史回廊倶楽部

行事の詳細

例会  崇福寺跡とその周辺
 

快晴の4月10日、平成16度第1回の見学会が大津市埋蔵文化財調査センターを集合場所として開催されました。同センターは当会会報第3巻第2号巻頭にも紹介されておりますとおり、大津市に広く散在する遺跡からの出土物を収蔵・保管・研究する目的で、平成8年4月にオープンされた施設です。

 午前10時から同センター内で所長の吉水真彦氏の講演を拝聴しました。詳しい資料とスライド等を交えたユーモアたっぷりの説明に、参加者全員は楽しく予備知識を得て、午後からの現地見学に備えました。
また部屋の背後には発掘したばかりの瓦の破片等の出土物がたくさんケースに収められ、間近に見たり手に取ったりすることもできました。

崇福寺は天智天皇の勅願によって天智7年(668)に建立されたとされています。壬申の乱による大津京滅亡後も重んじられていましたが、その後はたび重なる火災や落雷にあって次第に衰運の一途をたどり、13世紀はじめには寺としての自立を失ったとのことです。

この寺院跡は滋賀里西方の山中にあり、大津京解明の一環として発掘調査も昭和初期から実施されております。

建物跡は二つの谷川を隔てた南北に並ぶ三つの丘陵上にあり、南丘陵からは講堂・金堂、中央丘陵から小金堂・塔、北丘陵から弥勒堂の遺構が見つかっています。日本で初めて山の中に建てられた寺だともされています。

同センターで昼食を済ませ、吉水所長の案内で現地を目指して出発しました。途中の「志賀の大仏」付近で休憩を取り、やがて崇福寺跡に着きました。

ここでは三つの丘陵に登り、それぞれの建物跡の礎石の位置などを実際に確認して寺院の規模を思い浮かべました。この日は初夏を思わせる好天気の中、短いながらも山道の連続でしたが、遅咲きの山桜も随所に残っており、心地よい汗を流しました。
帰路は「百穴古墳群」を見学して、センターまで戻り解散しました。43名の参加でした。

(中西)
 

       

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