近江歴史回廊倶楽部

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例会  近江八幡の歴史を訪ねて
 

義士祭を迎える前々日の12月12日に倶楽部例会を東近江支部と事業部会が協力し近江八幡にて五十二名の参加を得て開催されました。

 近江八幡の歴史に残る朝鮮通信使と、名誉市民第一号のヴォーリスを通して近江八幡とキリスト教についての講義(前講:日本社会文学会会員山中靖城、後講:ハートランド推進財団理事長前田典男)を拝聴しました。

 まず朝鮮通信使のお話では、朝鮮半島と日本の間柄は古く室町時代には賑わった町への交流があったが、日朝、日韓関係は「一衣帯水」「唇歯輔車」と言う言葉で表現される親密な関係と、また光と影があるようにも表現される関係であった。

影としては豊臣秀吉により理由もない二度の侵略で数百万の朝鮮人が死んでいる。又二十世紀には不平等条約で三十六年間も韓国併合で苦しめてきた。光の部分としては朝鮮通信使や、現代若者の日本文化への憧れ、日本の若者も過去の歴史を認識したうえで交流を望んでいたのが、今日の韓流ブームにあらわれたのではないかと云うことが、山中先生のお話から汲み取れたような氣がしました。

 講義のあった金台寺は浄土真宗本願寺派の寺院で、ここは慶長十二年(一六○七)以来通信使の正使の休憩所に当てられてきました。家宣第六代将軍就任の使節副使として随伴した李南岡の書が残されています。

 次に近江八幡とキリスト教について、キリスト教伝来と秀次誕生、安土城、信長の死についてお話があり、安土城の天守は「カテドーム」と云われる欧州の教会様式を取り入れたものとのこと、及びポルトガル系とスペイン系の宣教師が対立したとのこと、当時も種々の問題があったのだと考えさせられました。



 後半は、ヴォーリスの近江八幡への深遠な思いを知らされました。ヴォーリスの生涯はナショナリズムを超越した偉大なヒューマニズムに埋めつくされた「日本人を越えたニホン人ヴォーリス」であったと前田先生のお話があり、大変感動させられました。
 今回の例会は大変有意義なものであったと思います。

(森本)




       

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