近江歴史回廊倶楽部

例会・見学会の詳細


清水山城郭群と熊野本遺跡群 を訪ねて


 去る7月6日、本年度の第1回例会が新旭町で開催されました。前日も雨天という梅雨の真只中で、心配された空模様も出発時には雨もやみ、講師である新旭町教育委員会の横井川氏の先導案内で新旭駅を出発しました。

 途中の新旭町森林スポーツ公園で小休止の後、最初の見学地である清水山城跡を目指しました。地蔵谷というところから山道に入り、「堀切」・「土塁」・「畝状竪堀」・「武者隠し」等々の遺構各所で講師の説明を受け、戦国時代の高島郡に思いを馳せました。コースも程よく整備されていましたが、上り下りの連続で少々強行軍ではありましたが、昼前に主郭にたどり着きました。

 主郭からの眺めは大変よくて、高島郡はもとより琵琶湖や竹生島やさらには対岸まで望むことができました。主郭の礎石を囲むようにして昼食をとった後、引き続き山道を辿り、熊野本へと向かいました。

 熊野本では先ず弥生時代の高地性集落を見学しましたが、滋賀県内で最大、近畿地方でも最大級の高地性集落とのことでした。さらに隣接する熊野本古墳群へ行きましたが、そこには40基近い古墳が確認されていて、円墳・方墳・前方後円墳・前方後方墳の基本的な形の古墳がすべて揃っているそうです。

 はるか弥生時代から古墳時代、さらに戦国時代へと、今回の見学は時代的にバラエティに富んだものでありましたが、それぞれがなぞを秘める点が多く、ともに戦乱の時代の遺跡・遺構であることは、興味深いもので、今後の更なる調査を期待したいと思います。

 参加者が24名と些か少なめだったのは残念でしたが、懸念された天候も時折日が指すほどに恵まれ、麓の善林寺の境内で解散し、帰途につきました。

(中西 記)


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