近江歴史回廊倶楽部

例会・見学会の詳細


見学会  『湖北・高月の観音めぐり』

                 
10月30日、晴天に恵まれた「湖北・高月の観音めぐり」見学会は、参加者54名の盛会となった。
見学に先立ち、案内の北近江支部の高橋さんは「戦乱の時代、里人達が如何に仏達を護ってきたかをよく見て下さい」と言われる。
午前の行程は、歴史民族資料館を学芸員の説明を受け見学し、お隣の渡岸寺で彫刻史上屈指の名作と云われる国宝・十一面観音立像(平安時代)を、うっとりと拝観した。続いて赤後寺の戦禍で手首や足先のない重文・千手観音立像(平安時代)と重文・聖観音立像(平安時代)を拝観し、その痛ましさに思わず手を合わせ祈る。

昼食後は冷水寺へ。戦乱の中で仏を土中にあるいは水中に沈め命がけで守ってきた古の信仰深い里人を見る思いで、地元の方の郷土愛あふれる説明を聞き、十一面観音坐像(胎内仏)を拝観した。
傍らにある小さな胎内仏資料館は、平成10年に住民達の手で建てられたものである。

続いて西野薬師観音堂で、戦禍の為か後世の補修跡が見られる重文・十一面観音立像と重文・薬師如来立像(平安時代)を拝観し、中風封じの箸をいただく。
その後山裾まで歩き、苔むした坂道を登ると小さなお堂の正妙寺へ。全国でも珍しい千本の足をもつ念怒相の千手千足観音立像は、一見恐ろしいお顔だけれどユーモラスな感じで興味津津拝観した。

 最後の見学は、度重なる余呉川氾濫の水害を、自主防衛のため6年の歳月をかけ、地域の民衆が力を合わせノミと金槌だけで掘削したトンネル水路の西野水道を見る。



高月町在住の、学識豊かな高橋さんとガイト歴豊富な角川さんのご案内は、内容豊富で研修、参拝、行楽と大満足の一日であった。

(石本 記)



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