例会・見学会の詳細
守山宿と中山道往来シンポジウム
表題のシンポジウムが、10月5日守山市民ホールで開催される機会を捉え、近江歴史回廊倶楽部の平成14年度第二回例会を開催し、守山宿場探訪59名(シンポジウム参加者約80名)は午前10時守山市役所広場に集合オリエンテーション後、T班:田中、U班:團野の案内で、今宿一里塚より本陣跡に向けて探訪・散策した。
一里塚は県内に残る唯一の塚で、榎は2代目の脇芽が立派に成長(県指定文化財)している。次に江戸末期の豪壮で繊細な切妻造りの町屋建築が宿場時代の面影を残す山本家を見る。続いて本像寺に移り開創を伝える題目塔(市指定文化財)と江戸時代に石の長者と云われた木内石亭の墓を見学した。
次に樹下神社内にある今宿出身の旅商人伊勢屋佐七が願主の立派な常夜燈(1831)と江戸時代に瀬田唐橋改修の古材を使用した公儀御普請橋で、広重の守山宿に描かれた土橋と現在は当時の面影を全く残さない長さ4m程のコンクリート橋を渡り守山宿に向かう。
守山宿では
@比叡山東門院守山寺、重文4点と朝鮮通信使
A門前町繁栄の市
B道標(1744)と防火井戸跡
C甲屋の跡(本宿の貴重な遺物)
D天満宮(祭神は菅原道真)と三十六歌仙の板画
E美戸津川(蛍橋)、を見学した。
次に郷土人形館(故宇野宗佑の酒蔵改造)と慈眼寺(810)は時間の都合で見学を省略し説明のみに止めた。
一里塚より市役所まで約2km、1.5時間の散策でどこまで守山宿場のご理解に役立ったか心配(説明不足)も残るが、会員の皆様の協力で狭い街道を楽しく散策出来たことを感謝します。
午後からのシンポジウムは守山市民ホールで
(1)「近江の道」、滋賀県立大学学長 西川幸治
(2)「皇女和宮―中山道にて」、一龍斎春水さんの講談を楽しみ
(3)菅原真弓(中山道広重美術館学芸員)と堤栄(日本画家)
そしてコメンテーター西川先生で「絵が語る中山道・そのたたずまい」クロストークを聞かせて頂いた。
特に印象に残ったのは近江中山道は、古代中世の歴史の中で中央政権と地方を往来する幹線街道で、都(大津宮、紫香楽宮)の往来、比叡山より仏教徒の往来又戦国時代の武将の往来及び近江商人が 物流・情報などをもたらし育てた街道であった。
広重の守山宿風景(スライド映写)が往時の賑うさまを懐かしく思いおこさせるシンポジウムであった。
(田中 記)
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